安定的に年利5%以上の運用益を狙うためにはどんな金融商品に投資したらいいと思いますか?
仮に5,000万円持っている人が年利5%で資産運用ができた場合、年間250万円もの運用益を得ることができます。
資産1億円あれば年間500万円の運用益を得られますので、家族がいたとしても地方都市であれば運用で食べていくことも可能です。
年利5%で安定的に運用できるというのは、サラリーマン生活から抜け出すためには非常に重要なことなのです。
とはいえ、まともに安全重視で投資しているとせいぜい年利3%程度しか実現できないのが現実です。
年利5%は結構ハードルが高いですよね。
でも、よく考えると年利5%で資産を安定的に運用する方法はあります。
今回は安定的に年利5%以上の運用益を狙える投資方法について紹介します。
シンガポールリートで年利5%以上を狙う
高利回りのシンガポールリートに分散投資すれば、今でも安定的に年利5%以上で運用することは可能です。
例えば、
- Frasers Logistics & Industrial Trust
- Capitaland Mall Trust
- Suntec Reit
- Keppel Reit
- Keppel Infrastructure Trust
といった銘柄に分散投資すれば年利5%以上は余裕で可能です。
実際私のシンガポールリートポートフォリオの利回りを計測していますが、どう考えても年利5%を切るような事態になるとは考えられません。
私自身シンガポールリート・ビジネストラスト21銘柄に分散投資した上で、年利6%〜7%の運用益を継続的に出すことができています。
分散投資している銘柄の中にはAsian Pay Television Trustのように配当を大幅に削り株価が大暴落するシンガポールリートもありますが、分散投資していれば1つや2つの銘柄が大暴落しても全体への大きなインパクトはほぼありません。
シンガポールリートについては私自身が資産の過半を投資し年利5%以上の運用益を確保し続けていますので、おそらく誰がやっても年利5%程度の利回りは実現できると思いますよ。
リートETFで年利5%以上を狙う
リートETFで年利5%を狙う方法もあります。
リートETFは通常年利5%などという高配当にはならないのですが、極めてまれにリートETFの株価が暴落して年利5%以上になるときがあります。
そういった時にうまく仕込めれば、リートETFでも年利5%を実現することは十分に可能です。
2020年7月17日時点での代表的なリートETFの利回りは、
- 上場インデックスファンド豪州リート:4.55%
- 上場インデックスファンドアジアリート:4.31%
- NEXT FUNDS 東証REIT指数連動ETF:3,93%
となっており、株価がいまから暴落すれば十分に年利5%以上になる可能性は高いです。
リートのETFで高い利回り水準(つまり価格が安い)ということは非常にまれなので、チャンスを探ってみてください。
新興国債券ETFで年利5%以上を狙う
新興国債券はハイリスクですが、ハイリターンです。
アルゼンチンのようにデフォルトするリスクが有るため新興国債券それ自体に投資するのはハイリスクですが、新興国債券にまとめて分散投資するETFであれば比較的リスクは低めです(米国債など先進国債券に比べると非常に高リスクですが)。
新興国債券ETFには以下のようなものがあります。
- 東証上場:上場インデックスファンド新興国債券、利回り5.47%
- シンガポール上場:iShares Barclays USD Asia High Yield Bond Index ETF、利回り6.52%
私はどちらにも投資していますが、今のところ安定して配当を受け取っています。
債券ETFにしては株価の値動きが多少荒いことと、毎日の出来高が非常に少ないため希望する値段で売買ができないリスクはありますが、頻繁な売買を前提とせずにドルコスト平均法で資産を積み上げていくやり方で望めば、安定的に5%以上の運用益を実現できると思います。
日本のグローバル高配当株で年利5%以上を狙う
日本株が大きく低迷していることから、日本を代表するようなグローバル企業の配当利回りが5%を越える事態になっています。
例えば、
- 三井物産
- 三菱商事
- 西松建設
あたりは配当利回りが5%に近いか、あるいは5%を越える水準です。
高配当利回りの日本株を買う場合株価が大きく下落するリスクもあります。
ただ、株を買うタイミングを慎重に選び、株式市場が大幅に暴落したときに買えば、持続的に5%以上の配当を得続けることも不可能ではありません。
日本の高配当株を買う場合は、
- 財務が強靭、あるいは収益力が強い株を
- 大幅なディスカウントで買う
- 商社などでは大きな減損リスクがないことに注意する
ことが必要です。
投資のタイミングが非常に重要なため、投資の難易度的には新興国債券ETFに投資するより難しいと感じているので慎重に投資したいところです。
米国上場の優先株ETFで年利5%以上を狙う
米国には優先株に投資するETFというものが存在します。
具体的には、iShares Preferred and Income Securities ETF (PFF) というETFです。
このETFは以下のような企業の優先株に投資するものです。
- Wells Fargo
- GMAC
- Beckton Dickinton
- Citigroup
- Bank of America
- Crown Castle
- Sempra Energy
- JP Morgan Chase
- Southern Company
金融機関の優先株が多いですが、他にはユティリティ、ヘルスケア、不動産などの優先株にも投資しています。
PFFは年に一度ぐらい株価が大きく下落することがあること、米国上場のため二重課税の問題があるのがネックですが、配当利回りとしては比較的安定的に5%以上をキープしています。
このため株価が大きく下落したときに買えること、また米国と日本の二重課税問題については外国税額控除で対応できることを条件に年利5%以上を狙う投資ポートフォリオに入れてもいいと思います。
まとめ
安定的に年利5%以上の運用益を狙う投資方法について検討してきました。
ここにあげたシンガポールリート、リートETF、新興国債券ETF、高配当の日本株、米国の優先株ETF以外にも
- 高配当利回りのオーストラリア株
- 高配当利回りの香港大型株
を使っても、タイミングによっては年利5%以上で運用できることもありますので、オーストラリア株と香港大型株についてもぜひ株価が大暴落しているときを狙って投資してみてください。
私の体感だと一番安定的に年利5%を実現できるのはシンガポールリートに非常に広範囲に分散投資することです。
シンガポール証券取引所に上場しているシンガポールリート全銘柄を買うくらいの勢いで分散投資していくと、おそらく安定的に高い利回りが得られるはずです。
私がずっと安定した利回りを得られているのですから、きっとあなたも同じようにできますよ。
年利5%で資産を運用すると経済的自由へ大きく近づくことができます。
人生を自分のものにするためにも、年利5%以上で安定的に運用できるあなたなりの投資方法を確立していきましょう。