あなたはセミリタイアで失敗する人が何故多いと思いますか?
毎日満員電車で押されながら会社に行き、営業目標達成に追われ、出たくもない会議に出て、行きたくもない飲み会に自腹で参加したりしていると
と考える人も多いんじゃないでしょうか。
私もその一人です。
そして、私の場合いつでもセミリタイアできます。
配当金収入で現状の生活費は最低限まかなえますからね。
でも、私はサラリーマンを辞めてセミリタイアをすると失敗する可能性が高いと考えているので、働くのをやめるつもりはありません。
今回は「サラリーマンのセミリタイアが失敗する理由」について説明します。
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- 対象:サラリーマン生活に疲れてセミリタイアを夢見ている人
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- 得られること:サラリーマンがセミリタイアした場合のリスクがわかります。
サラリーマンのセミリタイアが失敗する理由は変化への対応能力を失うから
私自身が既に配当金で最低限の生活費をカバーできるにも関わらずセミリタイアをしないのは
- サラリーマンを一旦辞めたあと、数年後に何らかの理由で復帰したい場合に今の給料をもらうことはほぼ不可能
- 何十年もセミリタイア生活が続く中で天変地異やとんでもない不況、戦争状態など外部環境が今では信じられないくらいに変わる可能性があるがセミリタイア状態では対応力がない
からです。
外部環境が一定ならセミリタイアでもいいと思うのですが、間違いなく大きな事件は起こります。
ここ20年の大事件を考えても
- 2020年新型コロナウイルスの世界的大流行、レバノン爆発
- 2020年オーストラリア森林火災
- 2019年台風19号
- 2012年中東呼吸器症候群MERS
- 2011年東日本大震災
- 2008年リーマンショック
- 2003年重症急性呼吸器症候群SARS
- 2001年アメリカ同時多発テロ
- 2000年ITバブル崩壊
などとんでもない事件が毎年のように起こっています。
これ以外に日本では毎年のように地震や台風の被害が報告されていますし、世界中で毎年テロが発生しています。
あなたが40歳でセミリタイアをしたとして、100歳で死ぬまでの60年間に大事件に全く巻き込まれない保証などどこにもありません。
ほぼ確定的に何らかの大事件の影響を大きく受ける場合がある、と想定するほうが合理的です。
サラリーマンであれば地震で家を失い不況で会社が潰れても働いてまた稼げばいいわけですが、セミリタイアだとそうはいきません。
セミリタイア後に自分の資産を大きく失うような事態になり、もう一度働きたいと思っても仕事のブランクが有りかつ年取っているわけですから今と同じような給料で雇ってもらえるのは難しいでしょう。
そうなると、大事件が起こっても生活を立て直すだけの資金を稼げないということになります。
つまり、セミリタイアは外部環境の変化への対応力を失う(放棄する)ためセミリタイア期間が十分に長いと想定される現在においては失敗する可能性が高いのです。
セミリタイア後に健康を害すると一気に貧困になる
もう一つ考えないといけないのは健康です。
サラリーマンの場合一時的に健康を害して働けなくなって一時的に休職しても多少は会社のサポートがあります。
多少ブランクがあったとしても基本的には職場復帰はできるでしょうし、転職する場合でも「病気で療養していた」と説明すれば再就職上も問題はありません。
いまは医療技術が進んでいますのでがんも含めて大抵の病気や怪我は短期間の入院で治り、かつ医療費についても健保などのサポートもあり大きな負担にはなりません。
いまは人材の採用難の時代ですから、企業としても内部の事情をよく知っている人にはできるだけ復帰してほしいので、普通の会社であればサポートは惜しまないでしょう。
そもそもサラリーマンをしていれば、ある程度強制的に生活のリズムを作ることができますし毎年の健康診断もあるのですから、大きく健康を害するという事態になりにくいですしね。
一方セミリタイアの場合、会社に働きに行かなくていいのですから生活のリズムを作るのが難しくなり、昼夜逆転で健康を害するリスクがあります。
会社が毎年健康診断をやってくれるわけではないので、病気を早期に発見できないかもしれません。
さらにあなたが健康を害しても誰もサポートしてくれません。
医療費のサポートは国民健康保険しかなくいまのセミリタイアギリギリの収入では医療費を十分に賄えないくなり、資産の切り売りをせざるを得なくなるかもしれません。
資産の切り売りして医療費を捻出しないといけなくなったら収入が減りますので、いまの生活水準のセミリタイアを継続するのが難しくなり、一気に貧困になります。
40歳でセミリタイアをして100歳で死ぬまでの60年間健康でいられると想定するほうが非現実的なのですから、セミリタイアは健康を害した場合のリスクが大きいと言えます。
まとめ
サラリーマンのセミリタイアが失敗する理由について書きました。
我々はアベノミクスで日本株が上がり続けていく幸福な期間長く経験しましたが、未来がどうなるかは誰にもわかりません。
世界はどんどん複雑になっているわけで、過去20年に起こった大事件・大震災を越える事件がこれからも起こり続けると想定するほうが自然でしょう。
仮に現状あなたの配当金収入やアフィリエイトの副業でセミリタイアをするのに十分な収入を得られてていたとしても、セミリタイアはリスクがあります。
セミリタイアをするとサラリーマンの定期収入を失うため外部環境への変化の対応力を大きく失いますが、世界は変わり続け外部環境は間違いなく変化していきます。
セミリタイアをする前には数多くのシミュレーションとストレステストをした上で実行に踏み切るとは思いますが、世の中は人間の想像を超えて変化していきます。
外部環境への変化への対応力を失った上で数十年先の予測不可能な社会を生き抜く必要があるのですから、セミリタイアは殆どの場合失敗しまた働き始めないといけない事態に陥ります。
また、長年のセミリタイア生活で健康を維持できる保証はありませんし、健康を害した場合セミリタイアした人はサラリーマンと違って孤独に戦わないといけません。
いまのサラリーマンの働き方がしんどくて仕方がない場合、一気に働くのを辞めてしまうのが最適解ではありません。
それよりもサラリーマンの働き方を変えて継続するほうがおすすめですよ。
「会社なんて変えられない」と思うかもしれませんがそうでもありません。
あなたがブログやアフィリエイト、投資などの副業でセミリタイアを実現できるほどの収入を得る能力があるのであれば、会社での働き方も自分で変える力をきっと持っています。
まず、いまのサラリーマン生活の中で働き方を変えられる部分がないのかを徹底的に考えてみましょう。