あなたは突然会社をリストラされたらどうやって生活を守りますか?
近年は大企業のリストラが止まりませんね。
まだあなたの勤務先の会社がリストラをしていないとしても、この流れは止まりません。
リストラは決して他人事ではなく、あなた自身もリストラされる可能性はあります。
これからの時代、40歳以上になったら誰でもリストラされることはある前提で人生設計をしておく必要があるということです。
会社をクビになったからといって人生は終わりませんが、会社一筋でやってきてリストラへの備えをしていない場合は生活が詰んでしまうう可能性があります。
企業は地震や災害に備えてコンティンジェンシープランを作っているのが常ですが、我々個人としても人生のコンティンジェンシープランが必要です。
今回は、40代サラリーマンが会社をリストラされたとしても生活を守る方法について考えてみましょう。
何事も予測可能な事象に対しては準備が可能なのです。
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- 対象:大手企業をリストラされる可能性がある40代以上のサラリーマン。
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- 得られること:リストラされたときに生活を守るための必要な準備がわかります。
リストラに備え、掛け算できる専門性を複数持っておく
40代サラリーマンはリストラされた後に就職先を探すことになると思います。
まだこの年代だとサラリーマンを引退するには早すぎますからね。
よく言われることですが、40代で高い給与の仕事を探すのは困難です。
大企業が軒並み40代以上をリストラしているので、転職マーケットには40代の元大手企業サラリーマンの求職者が多くいます。
他の大手企業出身の40代サラリーマンと差別化しないと雇ってもらえません。
ここで重要なのが、「掛け算できる専門性を複数持っておく」ということです。
たとえば、
- Eコマースの営業経験+英語
- 英語+倉庫管理
- 内部統制+海外マネジメント
- タイ語+工場管理
- ロジスティクス+プログラミング
- 人事+システム管理
といった感じです。
大手企業でサラリーマンだと会社のジョブローテーションによっていろいろな部署を転々としジェネラリスト的なキャリアを積んでいる人も多いと思いますが、リストラの可能性を考えるとこれはかなり危険です。
求人を出している側の視点からすると、特定の業務をやってほしいから求人を出しているのであって、ジェネラリストをほしい企業なんてありません。
20代で生産管理、支店営業等幾つかの業務を経験するのはいいとおもいますが、30代以降はジョブローテーションは断固拒否しましょう。
会社が指示したジョブローテーションであなたの専門性が築けなかったとしても、会社は40代になれば容赦なくリストラしてきます。
会社はあなたの人生に責任を持たないのが明らかなのですから、社員をジョブローテーションさせて専門性を失わせるような権利ももはやないはずです。
そして、専門性を考える時、ぜひ一つだけではなく複数の専門性やスキルを持っておきましょう。
例えば、生産技術という専門性だけだと国内工場の生産技術しかできませんが、そこに英語やタイ語のスキル、そして海外マネジメントの経験も組み合わせることができれば、転職先企業の数は大きく広がります。
転職できる企業が多ければ多いほど、リストラにあってもすぐに仕事が見つけやすいです。
いままでジョブローテーションによってジェネラリスト的な仕事しかしてこなかった人は、遅くはありませんので何か仕事に関連するスキルを身に着けておきましょう。
リストラにあってから専門性を備えようとしても遅すぎます。
リストラに備え、共働きで余裕を持った家計運営をしておく
いまは40代になったらリストラを受けるのが前提の社会なのですから、奥様が専業主婦で家庭を支えるようなことはもう不可能です。
奥様にもフルタイムで働いてもらって、夫婦共働きで余裕を持った家計運営をしておきましょう。
あなががリストラされてから奥様が仕事を探し始めるのは遅すぎます。
いままでずっと専業主婦をやられた奥様がフルタイムで働き始めるには時間がかかります。
ただ、現状の世の中の趨勢をみれば、大手企業は大小を問わずリストラをして40代のサラリーマンのクビを切っている状況であることを奥様にも理解して頂いたほうがいいでしょう。
勘違いをしている人もいると思いますが、あなたが無能だからクビになるという場合が全てではなく、会社の運営上人員削減をせざるを得なかったからクビになる場合が多いです。
「あなたがクビになる=あなたが無能とは限らない」ことは奥様にもよく理解してもらってください。
そうでないと、あなたがクビになったときに、「あんたが無能だからでしょ!」といったどうしようもない罵倒を受ける可能性もあります。
世の中の構造的な仕組み上、大手企業が40代以上のサラリーマンをリストラするのは不可避ですから、その点をきちんと理解してもらって奥様にもフルタイムで働いてもらいましょう。
この時夫婦共働きでお金に余裕が出ても全部使ってはダメです。
あくまで、リストラに備えるのが目的なので、余裕が出た分はリストラに備えて貯金しておきます。
おすすめの貯金金額の目安は、以下の記事に書いたように「生活費2年分+引っ越し代として家賃の5ヶ月分」です。
リストラされた場合の行動計画を作っておく
最後に、会社をリストラされた場合の行動計画を前もって準備しておきましょう。
行動計画として、最低限以下は用意しておきましょう。
- 生活費の圧縮計画:どの項目の支出を圧縮するかを決めておく。例えば、会社をリストラされたら酒タバコは止める、ガーデンズ自由が丘でショッピングしているのをオーケーストアに変えて食費を圧縮する、服飾費は半減させる等です。
- 食料備蓄計画:食材で備蓄できるものは備蓄しておきましょう。リストラされたら、支出を抑えるのはとても重要です。
- 転職計画:めぼしい転職先候補リスト、エージェントリストを用意しておきましょう。転職は、できる限り企業への直接応募がよいでしょう。最初からエージェントに頼るのではなく、まずは自分で企業のホームページから転職先候補リストを作っておくのがおすすめです。
- 失業保険受給計画:失業保険がいつからいくら貰えるのか、申請方法も事前に調べておきます。
- 市民サービス利用計画:リストラされたときに、お住まいの市町村や県の市民サービスで利用できるものがあれば調べておき、すぐに申請できる状態にしておきます。
- 申請できる奨学金リスト:お子様がいらっしゃる場合は、学費の確保が重要ですので申請できる奨学金のリストを作っておきます。
なにごとも事前の計画が重要です。
会社からクビを宣告された場合は相当な精神的ショックを受けてまともな判断ができなくなりますが、事前に行動計画を作っておけばマニュアル通りに正しい行動ができます。
まとめ
40代サラリーマンがリストラされても生活を守る方法について説明しました。
大手企業が40代以上のサラリーマンを大規模にリストラしていく流れは今後も続くでしょう。
クビを宣告されないまでも、今までのキャリアとは全く関係のない業種や地域に飛ばされて、実質的な退職勧告を受けることも日常的に発生していきます。
会社をリストラされたからといって人生は終わりませんので、自分の生活を自分で守るための準備をしておく必要があります。
リストラされてからあわてて準備しても、残念ながら遅すぎます。
当ブログでおすすめするリストラ準備としては、
- 掛け算できる複数の専門性を持っておく。
- 奥様にはフルタイムで働いていただいて、共働きの状態を作っておく。
- リストラされた時の具体的な行動計画を作り、会社からクビを宣告されたらマニュアル通りに行動できるようにしておく。
といったものです。
会社が地震などに備えてコンティンジェンシープラン作るのは当たり前になってきましたが、個人もリストラに備えて自分自身のコンティンジェンシープランを作ることが必要な時代になってきました。
備えあれば憂いなしといいますので、きちんと準備をしてリストラに備えておきましょう。
そうすれば、突然リストラを告げられたとしてもきっと乗り越えられますよ。