あなたは株価大暴落にどう備えていますか?
今株価は絶好調でこれが永遠に続くかのような錯覚を覚えてしまいますが、永遠に騰がり続ける市場はありません。
過去に株式市場が暴落を繰り返したのを見てもわかりますが、いつか必ず株価大暴落はきます。
それをフルで受け止めるのもご自身の判断ですが、株価暴落に備えておいて資産をうまくコントロールし、可能であれば資産をさらに大きく増やす機会にするという考え方もあります。
今回は株価大暴落に備える方法について説明します。
iDeco、つみたてNISA、永久保有株以外は利確を検討
株価大暴落に備えることを検討しているくらいですから、あなたは含み益状態の株を持っていると思います。
個人的な考えですが、あなたにあと20年以上運用期間があるならiDeco、つみたてNISA、永久保有株を売る必要はまったくないと思います。
一旦何らかの株価大暴落は来ると思いますが、信じて待っていればどうせ戻り最高値更新をしてきます。
iDeco、つみたてNISAなどは超長期の運用をし、運用益非課税のメリットを最大限活かすことに意味があるので、どんな株価暴落でも私なら売らずにひたすら積立を続けます。
また、永久保有株だと自分で信じている株も売る必要はないでしょう。
そこまで自信があるのであればその株価はどうせ戻るのですから。
私の場合だと、SBG、テンバガー狙いで投資した米国株、2021年から毎月自動積立投資を始めた米国株は全く売る気がありません。
暴落してくれれば大きく仕込めるので逆にラッキーですよ。
ただ、それ以外は利確し現金比率を上げて危機に備えることも選択肢に入れていいでしょう。
私個人のポートフォリオの場合だと利確対象は以下になります。
- Jリート:リートなので10倍になることはなく、配当利回りも3%前半とあまりおいしくない状況になってきた
- セゾンバンガードグローバルバランスファンド:米国株ETFをメインにすることに決めていて、すでに毎月の積立投資もやめている。十分な含み益が乗っている。
- ひふみ投信:大きな含み益があるが、日本株投信を永久保有する考えはない
- シンガポール上場のOlam International, Wilmar International
- コロナのリバウンド期待で2020年に仕込んだ株
相場を見ながらこれらを徐々に利確していき、現金比率を上げていこうかと思います。
危機に比較的強いポートフォリオにシフト
現金比率を上がる一方で保有銘柄を危機に強い銘柄にシフトさせるのもいい考えです。
例えば、Jリートであれば個別リートよりも東証REIT指数ETFのようなETFのほうが株価大暴落には強いです。
米国株だと個別株よりもVTIのようなETFのほうが強いですし、ETFでもSOXLのような業界特化のレバレッジETFよりVTIのほうが危機には強いと考えられます。
暴落が来る来るといいつつ来ない可能性も考えられますので、私であればポートフォリオの一定部分は常にキャピタルゲイン狙いの株式投資を続けます。
ただ、投資するにしてもVTIのようなETFをメインにしておけば、リーマンショック級の株価大暴落が来たとしても破綻することはないのではないでしょうか。
もちろん、投資しすぎていたら話は別ですが。
危機で上がる株をポートフォリオに仕込む
さらに危機の際に株価が上がる傾向のある銘柄をポートフォリオに組み込んでおくと精神衛生上いいかもしれません。
それで大儲けする必要はないので資産の5%〜10%程度入れておけばいいと思いますけどね。
危機のときに上がる傾向のあると個人的認識しているのは、
- 金ETF (GLD等)、金鉱株
- 国債ETF
- 大地震のときに建設株
- 疫病やテロのときにマスクメーカー(重松製作所、興研等)
あたりです。
Jリートも本当は強いはずですが、2020年3月に大暴落した苦い経験があるので私は個人的に外します。
まとめ
株価大暴落に備える方法について説明しました。
株価大暴落が来るかどうかは私にはわかりませんが、「備えあれば憂いなし」です。
2020年3月の株価暴落の直撃で四桁万円を失った経験からすると、株価大暴落の時にはまともな判断力を失いわけのわからない行動をシてしまう可能性があります。
冷静でいさえすれば適切な対応ができ、株価暴落の直撃を食らってもリカバリーすることは難しくはありません。
株価大暴落時に冷静な判断ができるよう危機に備えておくべきだと私は考えています。
今回説明したのは、
- iDeco、つみたてNISA。永久保有株以外は利確し現金比率を上げる
- 株を持つなら危機に比較的強いETFをメインにする
- 危機で上る可能性がある銘柄を少し持っておく
というものです。
この他にも自宅には災害用の備蓄をしておき、どんな状況でもご自身の生活を自分で守れる体制をとっておくことも重要です。
あなたも株価大暴落に備え準備をしておきましょう。