あなたはいまお使いの銀行口座をどうやって選んでいますか?
社会人になったときに会社から経費精算用に銀行を指定されて選んだり、銀行がやっているキャンペーンによって選んだり等で適当に選んでいませんか?
資産管理おいて重要なことですが、銀行口座を戦略的に分けて管理することでお金は貯まります。
今回は「お金持ちになるためにはどうやって銀行口座を分けたら良いのか?」について説明します。
銀行口座は大きな収入別と大きな支出項目別に分ける
銀行口座を「使う」「貯める」「増やす」で分けるのは間違い
よく言われるのは、銀行口座は、
- よく使う銀行口座
- 貯める銀行口座
- 増やすための銀行口座
の3つに分けたら良いというものです。
このやり方は間違いです。
「使う」「貯める」「増やす」で銀行口座を分けた場合の問題点は、
- 副業時代に対応していない
- 支出を簡単に管理できない
- 銀行でお金を増やすことを期待してもしょうがないことを理解していない
の3つです。
銀行口座の分け方は大きな収入と支出別
今後はサラリーマンも多くの人が副業をする時代です。
この副業時代にも対応した銀行口座の分け方は
- 大きな収入別
- 大きな支出別
に分けるというものです。
収入別と支出別の銀行口座は基本は分けた方がいいのですが、収入と支出が密接に関連性があるのであれば一緒でもいいです。
そして、「増やす」ための銀行口座は必要ないです。
何故なら銀行でお金を増やすことなんてできないから。
一般的なサラリーマンの場合にどうやってこの原則を適用すればよいのでしょうか?
一般的なサラリーマンの場合、収入源は給料、副業、投資の3つですよね。
ですから、大きな収入別銀行口座として
- 給与収入振込銀行口座
- 副業収入振込銀行口座
- 投資収入振込銀行口座
を持ちましょう。
一方、支出のくくり方はひとそれぞれですが、例えば
- 生活費
- 教育費
- サラリーマンの仕事のための支出
- 副業のための支出
- 投資のための支出
というようなものです。
趣味に多額のお金を使っている人は趣味分を分けたりしてもいいですね。
大きな支出別に銀行口座を分けるのですから、
- 生活支出用銀行口座
- 教育支出用銀行口座
- 旅行支出用銀行口座
- サラリーマンの経費精算用銀行口座
- 副業経費精算用銀行口座
- 投資支出用銀行口座
に分けます。
ここで「収入と支出に密接な関連性があれば、収入と支出をまとめてもよい」というルールがあるので、副業収入用と副業経費精算用、投資収入用と投資支出用銀行口座はまとめましょう。
ただ、給与振込口座と生活支出用銀行口座はまとめられません。
何故なら給与でもらったお金をすべて生活費に使うわけではなく、教育費にも投資にも回したりするため、収入と支出が密接に関連がないためです。
上記の結果、サラリーマンがお金持ちになるためには以下のように7つの銀行口座に分けたら良いです。
- 給与振込銀行口座
- 副業収入・支出用銀行口座
- 投資収入・支出用銀行口座
- 生活支出用銀行口座
- 教育支出用銀行口座
- 旅行支出用銀行口座(注:日常的な交通費は生活支出用から出す)
- サラリーマンの経費精算用銀行口座
大きな支出別に銀行口座を分けるのは、大きな支出用にお金を適切に貯めるためです。
分けた銀行口座間の資金移動のルールを作りましょう
ちゃんとお金を貯めるためには、せっかく分けた銀行口座間でどういった場合に資金移動をしていいのかについてルールを決めましょう。
例えば、
- 給与振込銀行口座から生活費、教育費、投資用口座に資金移動は可
- サラリーマンの経費精算用銀行口座へは資金移動禁止(経費精算で会社から支払われるので資金移動は不要だから)
- 副業用口座へは資金移動禁止(生活費や教育費を副業に使うのを避けるため)
- 副業用口座から生活費、教育費用口座への資金移動は年1回可
- 給与振込口座への資金移動禁止(給与により資金が振り込められるので、給与振込口座への資金移動は不要)
- 給与振込口座からの定期自動振込以外の資金移動は年2回・ボーナス時のみ可
といったルールです。
銀行口座を分けてお金を管理しても、資金移動に制限をかけないと何がなんだかわからなくなってしまい結局管理できなくなってしまいます。
保有する銀行口座間の資金移動のルールを作り、それを家族で徹底して守ることが重要です。
お金持ちになるために銀行を使うルール
保有する銀行口座間の資金移動ルールの他に、銀行を使う際のルールも決めましょう。
現金を下ろすのは生活口座から家族で月1回のみ
現代の日本では現金を使うのは極めて非合理的です。
現金はかさばるし、紛失リスクがあるし、支払い時に時間がかかるからです。
とはいえ、100%キャッシュレスにすることもできず、現金が必要な場合もあるでしょう。
現金が必要な時々に引き出しているとATM手数料がもったいないですし、いったいその月に幾らおろしたのかがわからなくなります。
このため家族で月1回のみ生活口座から現金を下ろすことにしましょう。
そして、下ろした現金を家族内で配分し、それぞれはその現金の範囲内でマネージします。
基本的な支出方法としてクレジットカードやQR決済を使うのであれば、現金を頻繁におろさないといけない合理的な理由はないですから月1回下ろすので足りるでしょう。
持ち歩くキャッシュカードは生活口支出座用のみ
月1回現金を下ろすことにしても、万が一の場合もあるので銀行引き出し用のキャッシュカードは持ち歩いてもいいでしょう。
その場合は、現金をおろして良い銀行口座である生活支出用銀行口座のキャッシュカードだけを持ち歩きましょう。
その他の銀行口座から日常的に現金を下ろすことは家計の口座管理ポリシー上ありえないのですから、生活支出用銀行口座以外のキャッシュカードを持ち歩く必要はありません。
ちなみに私は銀行のキャッシュカードは持ち歩きませんが運用上全く問題はありません。
それでも銀行のキャッシュカードの持ち歩きたい場合は、
- 生活出用銀行口座だけ持ち歩く
というルールでいきましょう。
クレジットカードは少なくとも銀行口座別に分ける
クレジットカードは銀行口座別に分けましょう。
これにより自動的にクレジットカードを用途別に分けることができ、支出管理がしやすくなります。
具体的には、
- 副業支出用クレジットカード
- 生活支出用クレジットカード
- 旅行用クレジットカード
- サラリーマンの経費精算用クレジットカード
とわけましょう。
なお、教育用にクレジットカードはいらないと思いますよ。
毎日旅行に行っている人以外は旅行用クレジットカードは持ち歩く必要がないので、普段は副業用、生活支出用、経費精算用の3つのクレジットカードを持ち歩けばいいでしょう。
なお、生活支出用には複数のクレジットカードを持つこともアリです(イオン用、小田急OX用等)
銀行のキャンペーンは全部無視していい
銀行は頻繁に定期預金の金利キャンペーンや外貨預金キャンペーンをやっています。
これらをチェックする必要はないですし、銀行の話を聞く必要もありません。
何故ならこの低金利の時代に銀行でお金を増やすことなんて不可能だからです。
お金は証券口座で投資して増やすことにして、銀行は支出管理用に使いましょう。
まとめ
お金持ちになるための銀行口座の分け方について紹介しました。
重要なポイントは、
- 大きな収入と支出別に分ける
- 給与振込口座から直接支出しない
- 支出は支出用口座から実施
- 口座管理のルールを作り徹底する
なお、副業や投資収入は最初は小さいかもしれませんが、将来的に大きな収入を得られることを期待してちゃんと分けておきましょう。
また、銀行口座とクレジットカードを分けたら、それらを全部マネーフォワード家計簿アプリに登録し夫婦で共有することで、家族としてきちんと家計管理ができるようになります。
当ブログでは一般的なサラリーマン過程を想定し、7つの銀行口座に分けることを提案します。
もちろん、あなたの支出傾向によって口座数を増やしたり減らしたりすることは全く問題ありません。
医療費がかかる家庭は医療用で分けてもいいですし、アイドルの追っかけが趣味ならそれ用に口座を分けてもいいですよ。
重要なのはあなたが何に投資するかを自分で決めコントロールすることです。
標準的な家庭の食費が月5万円という統計データがあっても、美味しいものを食べたいなら食費を月10万円にしてその分家賃を削るでもいいんです。
あなた自身の支出の優先順位を決めればそれに応じて銀行口座とクレジットカードを分けるだけで、自然と家計が管理できるようになりますよ。
あなたも自分自身が何に重きをおいてお金を使っているのか・何に使うべきなのかをまず考えてから、大きな収入と支出に応じて銀行口座を分けていきましょう。