あなたは今の給与振込口座をどういう理由で選びましたか?

多くの場合の給与振込口座を選んだ理由としては、「会社や家の近くに支店がある」とか「学生時代からずっと使っているから」といった理由ではないでしょうか?

今のようなキャッシュレスの時代には、給与振込口座を選ぶ合理的な基準があります。

給与振込口座はサラリーマンのキャッシュフローを整理する上での非常に重要な要素ですので、きちんと考えて選びましょう。

今回は2023のサラリーマンの給与振込口座をの選び方について説明します。

本記事の対象と読んで得られること
    • 対象:給与振込口座をどの銀行にしようか迷っている人
    • 得られること:給与振込口座の合理的な選び方がわかります。

キャッシュレスの時代に預金の引き出し無料回数の多さはあまり重要ではない

給与振込口座を選ぶときに勤務先や家の近所に支店があることを重視していませんか?

その時あなたが気にしているのは、給与振込口座から預金を引き出しやすいかどうかです。

確かに昔は現金払いが多く現金が必要な機会が多かったですから、預金の引き出しやすさで給与振込口座を選ぶのは合理的でした。

会社や家の近くに支店やATMがあれば、お金を引き出すのが簡単で便利でした。

でも、今のキャッシュレスの時代に預金の引き出しやすさは重要でしょうか?

現在は一部の個人経営の飲食店で現金払いだけしか受け付けないところはあるものの、ほとんどのお店はクレジットカード、デビットカード、Suica等の電子マネー、QR決済でキャッシュレスで支払いができます。

あなたご自身の支払いで現金で支払うケースが月にどれくらいあるか考えてみてください。

私の場合、月に現金を使うのは自動販売機で飲み物を買う時、飲み会で割り勘で支払うときに現金で払う時だけです。

いい年の大人なので万が一に備えて一応現金は持ち歩いているものの、使う場面は殆どありません。

日常生活で現金をほとんど使わないので、預金を引き出すのは月一回程度です。

銀行によっては24時間手数料無料で何回も預金を引き出せることをセールスポイントにしているところもありますが、現在は現金を使う機会が少なく預金を引き出す回数が少ないのですから、ATMで手数料無料で引き出すことができる回数は月2回もあれば十分です。

今は手数料無料で預金を引き出せる回数が多くても実際にはあまり意味がないのです。

コンビニATMで手数料で無料で現金を引き出せることは必須条件

24時間手数料無料で預金を引き出せる回数は月2回もあれば十分ですが、手数料無料で引き出せる場所と時間が

  • その銀行や提携銀行のATMのみ
  • 平日朝8:45〜18:00まで

というような銀行は給与振込口座としては選ぶべきではありません。

いちいち銀行側が決めた時間に基づいて預金を引き出しに行くのってめんどうくさいじゃないですよね。

生活を銀行に合わせるのではなく、銀行が我々の生活にあったサービスを提供すべきです。

預金の引き出しやすさを重視し、大手コンビニATMでどこでも、365日24時間無料で引き出すことができる銀行を給与振込口座に指定しましょう

この条件は給与振込口座を選ぶ上での必須条件です。

給与振込口座を選ぶ決め手は「他の金融機関あての無料振込回数」の多さ

では、大手コンビニATMでどこでも365日24時間無料で月2回くらい預金を引き出せることが大前提として、何を決め手に給与振込口座を選べばいいのでしょうか?

ズバリ、決め手は「他の金融機関あての無料振込回数」の多さです。

キャッシュレスの時代でも、銀行振込をする必要はあります。

例えば、

  • 家賃
  • モノやサービスの購入代金の振込
  • 子供の教育費
  • 子供の習い事代
  • 仕送り

等、クレジットカードなどキャッシュレス決済手段や銀行引き落としで処理できずに、銀行振込をしないといけないものは数多く残っています。

一回の振込手数料は数百円かもしれませんが、有料の振り込み件数が増えてくると地味に家計に響きます。

預金引き出しが無料でできる銀行の中から給与振込口座を選ぶ前提ですので、銀行振込手数料を無料にできれば毎月の銀行手数料を無料にできます

「他の金融機関あての無料振込回数」が多い銀行ランキング

では、具体的に「他の金融機関あての無料振込回数」を調べていきましょう。

ランクシステムがある銀行は、給与振込口座の指定+預金残高50万円での無料振込回数とします。

給与振込口座にしておけば、預金残高50万円くらいは維持できるでしょう。

各校のホームページの情報を元にまとめると以下のようになります。

  • 住信SBIネット銀行:3回(ランク2)
  • GMOあおぞらネット銀行:3回(2テックま君)
  • 楽天銀行:3回
  • イオン銀行:1回(ブロンズ)
  • 新生銀行:0回
  • ジャパンネット銀行:0回
  • 三菱UFJ銀行:0回(カスタマーステージ:シルバー)
  • 三井住友銀行:0回
  • みずほ銀行:0回
  • りそな銀行:0回
  • 横浜銀行:0回
  • 静岡銀行:0回
  • 福岡銀行:0回

住信SBIネット銀行、GMOあおぞら銀行、楽天銀行が共に「他の金融機関あての無料振込回数」が3回で並んでいます。

給与振込口座を指定するのであれば、この3つのどれかで選ぶべきでしょう。

簡単に「他の金融機関あての無料振込回数」を増やせる銀行はどこか

住信SBIネット銀行、GMOあおぞら銀行、楽天銀行が給与振込口座の有力候補になりますが、この中でどのやって選んだらいいのでしょうか?

これも単純です。

選ぶ基準は、簡単に「他の金融機関あての無料振込回数」を増やせるかどうかです。

実際のところ無料振込回数が3回だと足りませんから、何か追加条件をクリアできれば無料で振り込める回数を増やせる銀行がよいです。

追加条件を簡単にクリアでき無料振込回数を容易に増やせる銀行を給与振込口座に選びましょう

住信SBIネット銀行、GMOあおぞら銀行、楽天銀行の3つの銀行の無料振込回数を増やす条件を調べてみましょう。

住信SBIネット銀行の無料振込回数を増やす条件

住信SBIネット銀行では、「ランク3」になると無料振込回数が7回まで増えます。

ランク3の達成条件は以下です(簡単なものだけ選びました)。

  • 外貨預金(普通・定期)の月末残高あり
  • SBIハイブリッド預金の月末残高あり
  • 給与、賞与または年金の月内ご入金あり

外貨預金は1ドルでも残高があればいいので、1ドル分外貨預金を作ればクリアできます。

SBIハイブリッド預金も1円でも残高があればいいので、SBI証券に口座を開いてハイブリッド預金の設定をすればいいだけです。

つまり、住信SBIネット銀行では、実質的に給与振込口座に設定すれば、1ドルの外貨預金口座と1円のSBIハイブリッド預金残高で無料振り込み回数が7回になります。

GMOあおぞらネット銀行の無料振込回数を増やす条件

GMOあおぞらネット銀行では、「3テックま君」になると無料振込回数が7回まで増えます。

3テックま君の達成条件は以下です。

  • 円預金残高300万円以上を満たし、かつ以下のいずれか
  • 外貨普通預金残高50万円以上または
  • Visaデビットご利用額10万円以上

条件達成のハードルが住信SBIネット銀行に比べて厳しすぎますよね。

今回は預金残高が50万円の前提なので、これは達成するのが難しいです。

楽天銀行の無料振込回数を増やす条件

楽天銀行の場合、無料振込回数は3回が上限です。

カスタマーステージとしては以下がありますが、最上位のランクでも無料振込回数は3回までです。

  • スーパーVIP:無料振込回数3回
  • VIP:無料振込回数3回
  • プレミアム:無料振込回数2回
  • アドバンスト:無料振込回数1回

いずれにせよ現状楽天銀行では「他の金融機関あての無料振込回数」を3回以上増やせません。

簡単に「他の金融機関あての無料振込回数」を7回まで増やせる住信SBIネット銀行が給与振込口座におすすめ

結論として、給与振込口座には住信SBIネット銀行がおすすめです

理由は、

住信SBIネット銀行は、コンビニATMで365日24時間手数料無料で現金を引き出せる回数が2回以上の銀行の中で、「他の金融機関あての無料振込回数」を増やせる条件を達成するのが最も簡単

からです。

GMOあおぞらネット銀行、楽天銀行も善戦したのですが、住信SBIネット銀行のサービスレベルは頭一つ抜けて良いですね。

預金残高50万円程度の前提では、住信SBIネット銀行の「他の金融機関あての無料振込回数」とコンビニATMでの無料引き出し回数を超える銀行は日本に存在しないのですから、給与振込口座としては住信SBIネット銀行がおすすめです

まとめ

キャッシュレス時代における給与振込口座の合理的な選び方を説明しました。

結論としては、住信SBIネット銀行を給与振込口座に指定するのが正解です。

住信SBIネット銀行が給与振込口座におすすめな理由は、「他の金融機関あての無料振込回数」をもっとも簡単に増やせるからです。

なお、住信SBIネット銀行で無料振込回数7回にする前提はSBI証券の口座も開いてハイブリッド預金口座で連携させることですので、株取引をやろうとやるまいとSBI証券口座は開きましょう。

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私は日本に帰国してからずっと住信SBIネット銀行を使っていますが、非常に使い勝手のいいネット銀行です。

給与振込口座に指定するのをとっかかりに是非いろいろなサービスを使ってみてください。

なお、新社会人の人向けにはおすすめ金融機関をまとめて紹介していますので、こちらもどうぞ。