家賃20万円のマンションに住むために必要な年収は幾らだと思いますか?
東京の都心部で2LDK程度の賃貸マンションを探すと、家賃20万円でもなかなか良い物件を探すのは難しいですよね。
私がシンガポールから日本に帰ってきた時、家賃20万円くらい払えばなんとか都心に住めるだろうと思って探したもののすごく狭い賃貸住宅しかなく挫折したことを思い出します。
あまりの狭さに愕然としましたね。
でも、一方で家賃に毎月20万円を払うっていうのは普通はなかなか大変です。
私の場合家賃20万円くらいならなんとか払えるかもしれないけど、果たして自分程度の年収でそんな家住んでもいいのかなという疑問がありました。
今回は家賃20万円のマンションに住むためには幾らの年収が必要なのかを合理的に検証してみます。
家賃20万円を払う家庭の家計イメージ
家賃に月々20万円を払うような家庭の家計のイメージはおおよそ以下と想定できます。
仮に夫婦二人、子供一人の家庭を想定しています。
- 家賃:20万円
- 食費(自炊中心):6万円
- 外食費:3万円
- 交際費:1万円
- 服飾費:3万円
- 旅費:5万円
- 教育費:15万円
- 医療費:1万円
- ジム・美容:3万円
- 日用品:0.5万円
- 公共料金:2万円
- 趣味:1万円
月の支出合計は、60.5万円です。
都心部で家賃20万円の家はとても普通です。
セレブな家ではまったくないので、セレブ感覚で外食や服を買ったりはしない前提です。
また、車は持たない一方子供の教育費に投入する家庭を想定します。
毎月お金を使い果たしていると全く資産が貯まっていかず老後が心配なので、この家計でもちゃんと毎月投資をするとしましょう。
月の手取りの3割は投資をしたほうがよいので、この家庭では毎月26万円投資します。
その結果、支出60.5万円と投資26万円を合わせるとこの家賃20万円の家庭では毎月87万円必要と計算できます。
もちろん、毎月の投資をしなければ61万円あれば暮らしていくことはできますが、そんなカツカツの生活は嫌じゃないですか。
都心の家賃20万円程度の普通のマンションに住んでカツカツな生活をするくらいなら、割り切ってもっと安いところに住むべきです。
家賃20万円で余裕を持った生活をするためには、手取り月収で87万円くらいは稼ぐようにしましょう。
家賃20万円のマンションに住むための年収は幾らか
手取り月収87万円ということは税金を3割とすると額面月収が125万円であり、ボーナスが年2ヶ月分と仮定すると額面年収が1,750万円です。
額面年収が1700万円を越えるくらいあれば、余裕を持って家賃20万円のマンションに住めるのです。
年収1700万円というと30代、40代の年齢だと少しハードルが高いような気もしますが、このレベルであれば複数の収入源を持つことで普通の人でも十分に実現可能です。
例えば、
- サラリーマンの年収1,000万円
- 配当金収入 500万円
- 副業 250万円
といった組み合わせで年収1700万円にたどり着けます。
金融資産が1億円あれば配当金収入 年500万円は実現可能ですし、副業で年250万円稼ぐのも副業に3〜5年真剣に取り組めば実現可能です。
あるいは、夫婦共働きで世帯年収が1,200万円ぐらいあれば、配当金収入や副業収入がもっと低くても問題なく世帯で年間1700万円を稼ぐことは可能です。
年収1,000万円では家賃20万円のマンションには住むべきではない
家賃20万円のマンションに住むための必要な年収は額面で1,700万円です。
年収1,000万円程度でも家賃20万円のマンションの審査には問題なく通りますし、家賃の支払いもできるでしょう。
ただ、年収1,000万円程度だと、実は手取り年収が750万円程度しかありません。
手取り月収だと月50万円〜53万円程度です。
手取り月収月50万程度から月々20万円の家賃を払うのはかなり厳しくないでしょうか。
老後のための投資はできませんし、外食も好きにはできませんし、旅行も頻繁にはできません。
子供の教育費を考えると毎月の収支はカツカツです。
車を持っていればおそらく毎月の収支は赤字になるでしょう。
年収1,000万円程度では家賃20万円のマンションに住んで余裕のある生活をするには全くもって収入が低すぎるのです。
年収1,000万円あれば家賃20万円の審査には通るでしょうが、やめておいたほうがいいですね。
サラリーマンが家賃20万円のマンションに住むなら副業は必須
私の場合、サラリーマンの収入に加えて配当収入とブログ収益があります。
サラリーマンが家賃20万円のマンションに住む場合、殆どのサラリーマン家庭の場合何らかの副業で稼ぐことは必須です。
投資でもいいですし、本を書く、Noteを書く、メルカリで稼ぐ、アフィリエイトで稼ぐ、Youtuberになるなどなんでもいいのですが、普通の人がサラリーマンの収入だけで家賃20万円の生活をするのはリスクが高すぎると感じます。
日本はすでに景気後退局面を迎えているのでいつ突然会社をクビになってもおかしくありません。
平均程度のサラリーマンの収入しかない状況でいきなり会社をクビになったら、家賃20万円を安定的に払い続けるのは非常に難しいですよね。
このため家賃20万円のマンションに住みたいなあと思うのであれば、ガチで数年副業に取り組んで実績を出し、収入源を分散させてからのほうがおすすめです。
例えば、私が家賃20万円のマンションに住んだとして、会社を突然クビになり給与収入がゼロになったとしても配当収入とブログ収入でなんとか生活を成り立たせることは可能です。
自分でサーバーを借りてWebメディアを作ったり、いまはいろいろな稼ぐ手段があることを生かして積極的に副収入を稼いでいきましょう。
私も使っているConoha Wingだと初期費用がかからないので、リスクなく始められておすすめですよ。
まとめ
家賃20万円のマンションに住んで安定した生活をするなら年収がいくら必要かについて考えてみました。
当ブログの考えでは、家賃20万円のマンションに住んで人生を謳歌しようとするなら世帯年収が1,700万円必要です。
もっとも、サラリーマンの収入で年収1700万円も貰える人は流石に少ないでしょうから、ぜひ副業に3〜5年積極的に取り組んでみましょう。
副収入がない年収1,000万円程度の普通のサラリーマンが、勘違いして家賃20万円のマンションに住んでしまうと生活がとてもきついと思いますよ。