会社に行って働く必要がなく、配当金だけで生活できたらいいと思いませんか?
一切の労働をせずに、お金が自動的に入ってくる状態です。
私は昔からそんなシステムを築けたらいいなとずっと思っていました。
受け取る配当金額は多いに越したことはないですが、日本で税引き後毎月30万円程度あれば贅沢しなければ生きていけるのではないでしょうか。
例えば、関東周辺だと千葉県の柏くらいだと3LDKで家賃が10万円くらいです。
30万円から家賃を除いた20万円あれば最低限の文化的な生活は送れるかなーと思います。
今回はシンガポールリートで配当金生活をする方法を紹介します。
- 対象:配当金生活を実現する方法を探している投資家
- 得られること:シンガポールリートを使って配当金生活を実現させるための必要金額
シンガポールリートに投資するメリット
本ブログの他の記事の中でも言っていますが、ポートフォリオを作る際にまず考えるべきことはどんな状況下でも生き残れるポートフォリオにすることです。
シンガポールは、日本と異なり自然災害はほぼありません。
- 地震無い
- 台風来ない
- 津波来ない
たまに、局所的に洪水状態になったことは過去にありましたが、私がシンガポールに住んでいて体験している限りでは自然災害は一度もありませんでした。
また、シンガポールは香港と違って政治が非常に安定していますので、突然の大きな政策変更によってあなたのポートフォリオが大きく悪影響を受けることも想定しにくいです。
さらに、2020年の感染症感染拡大局面で、シンガポール政府は非常に合理的に封じ込めと経済復興に向けて強力な対策をいち早く実行しました。
外国人労働者の寮での感染爆発があり封じ込め事態には失敗したように報じられているかもしれませんが、外国人労働者の部分以外はほぼ封じ込めに成功していましたし、全体としても時間の問題で封じ込められるでしょう。
感染症拡大という前代未聞の事態にもシンガポール政府が適切にすばやく対応できたのです。
つまり、シンガポールリートに投資する唯一無二のメリットは安全性、安定性です。
危機に対してきちんとした対応ができる政府があることが、シンガポールの地理的な優位性に加わり、シンガポールリートに投資する上で更に安心感が持てます
シンガポールは安全性と安定性を兼ね備えた投資先ですが、それでも集中投資する場合には銘柄の広範囲な分散は必須です。
今回はシンガポールリートの時価総額上位15銘柄に機械的に均等に投資する形でシミュレーションをしています。
これにより、銘柄分散とともに、投資対象、投資国が非常に分散されたシンガポールリートによる配当金生活フォリオを構築することができます。
シンガポールリート配当金を受け取るタイミング
日本のJリートは基本的に年2回の決算・配当金支払いです。
決算期は銘柄によって異なるので、決算期の異なるJリート銘柄を6銘柄以上組み合わせることで、毎月配当金を受け取るというのがJリート投資の基本戦略になろうかと思います。
シンガポールリートの配当金受け取りタイミングはJリートと異なります。
シンガポールリートの場合、
- 四半期決算・配当金支払い
- 半期決算・配当金支払い
の2パターンがあります。
時価総額の大きい銘柄は比較的四半期決算・配当金支払いのパターンが多い傾向ですね。
Jリートのように毎月配当金を受け取るということはできず、どうしても1月、4月、7月、10月は配当金を受け取れません。
また、四半期の最終月に配当金融金が集中する傾向にあるので資金管理だけは注意する必要はあります。
月収30万円レベルの配当金を受け取るためのシンガポールリート投資必要額
私のシミュレーションによると、
税引き後月30万円の配当金を受け取るためのシンガポールリート投資必要額は、日本円換算で9,700万円です。
これで
- 税引き前:年450万円
- 税引き後:年360万円
の配当金を受け取ることができます。
1シンガポールドル80円とすると1.2M SGDが必要となりますが、私の感覚としてもこんなものでしょう。
1銘柄当たりの投資金額は1,080万円です。
銘柄 | 配当 利回り | 投資金額 (円) | 年間配当金 |
---|---|---|---|
Ascendas Reit | 4.57% | 10,800,000 | 493,560 |
Parkway Life Reit | 3.29% | 10,800,000 | 355,320 |
Mapletree Logistics Trust | 4.39% | 10,800,000 | 474,120 |
Keppel Infrastructure Trust | 7.67% | 10,800,000 | 828,360 |
Mapletree Industrial Trust | 4.41% | 10,800,000 | 476,280 |
Frasers Logistics and Industrial Trust | 7.18% | 10,800,000 | 775,440 |
KEPPEL DC REIT | 2.78% | 10,800,000 | 300,240 |
AIMS APAC Reit | 7.58% | 10,800,000 | 818,640 |
Mapletree Commercial Trust | 4.42% | 10,800,000 | 477,360 |
合計 | 97,200,000 | 4,521,960 |
上記ポートフォリオにより、シンガポール及び海外の
- 産業施設
- 物流施設
- データセンター
- 発電所・水処理施設・化学プラント
- 商業施設
- オフィス
に広く分散投資できます。
また、ポートフォリオの大半は物流施設ですので、経済危機があったときにも極めて安定的に分配金を得られる強靭なポートフォリオです。
まとめ
シンガポールリートで配当金生活をする方法について説明しました。
月に税引き後30万円の配当金を得るためのシンガポールリート投資必要金額は、日本円換算で9,700万円、シンガポールドルでSGD 1.2Mです。
ただ、今回のポートフォリオは以下のデメリットもあります。
- 海外に巨額資産を置くので、相続上大きな困難がある
- 特定口座を使えないので、確定申告に手間がかかる
- シンガポールドル・日本円の為替リスクを負う
- 将来的にシンガポールの税制が変わるリスクはゼロではない
一方で以下のようなメリットもあります。
- シンガポールに資産を持ち、海外拠点で生活することも可能。日本の住民票を抜いてしまえば、基本的に日本で税金を払う必要はない。シンガポールドルで配当金をもらいながら海外ノマド生活なんてのも可能です。
- 日本固有の巨大地震のリスクをヘッジできる。南海トラフ大地震が起こっても、シンガポールの資産は一応安全(ダメージはゼロではないです)。
どういう投資を取るかは最終的には個々の判断ですが、金融資産が9,700万円程度あればいろいろな新しい人生の選択肢が見えてきます。
ここで述べたシンガポールリートによる配当金生活もその一つです。
シンガポールリートを使って配当金生活をするというのは少しトリッキーなアイデアに見えるかもしれませんが、実際私はそれに近い運用を既に実行中で何の支障もなく実行できています。
単にシンガポール上場のリートを買ってホールドするだけですから、誰でもできます。
あなたの将来の配当金生活の手段としてシンガポールリートを検討してみましょう。