あなたはどういう考えで家を買いましたか?
いまでも結婚や子供ができたことをきっかけに多くの家庭が家を買いますね。
昔は家を持ってこそ一人前みたいな風潮もありましたし、今でも多くの人が家を買っています。
ただ、人生100年時代になり100歳まで生きるかもしれないと仮定したときに、従来のような家の買い方で本当にいいのでしょうか?
今回は人生100年時代における家の買い方について考えてみます。
人生100年時代に家を買うリスクは何か?
今でも日本では世間一般だと30歳くらいで新築マンションか新築の一軒家を買う家庭が多い印象ですね。
30歳で家を買って100歳までずっと同じ家を所有し続けるとすると、自宅は築70年経つことになります。
現在2020年ですから今から70年前というと1950年です。
今の築70年の家というと相当古いですよね。
人生100年時代に家を買って住み続けた場合、家が老朽化しすぎるリスクがあります。
木造住宅で築70年も経てば相当なリフォームが必要になるでしょうし、マンションでも70年後となるときちんと管理を続けない限り相当ボロボロになります。
老後資金が2,000万円不足する、年金支給時期先送りなど老後資金を手当するのが今後ますます厳しくなっていく時代に、人生の最後に老朽化するマイホームのリフォームにお金を使わないといけない事態になります。
築30年くらい経てば一度はリフォームせざるを得ませんし、築70年にもなると至るところを直さないといけないでしょう。
築70年経った家が中古市場で高値で売れるとはとても思えませんので、修繕して住み続けるしかありません。
このように人生100年時代にマイホームを買った場合、老後に考えもしなかったくらい家が老朽化してしまうリスクがあるのです。
100歳まで生きる時代にどのように家を買うか
マイホームが非常に老朽化してしまうリスクを避けるためには、20年毎に家の買い替えをすることを前提に家を買うことが重要です。
よほどメンテナンスをきちんとしない限り、マイホームを買ったからその場所にずっと住むと想定するのはもはや現実的ではありません。
当ブログとしては、マイホームを買うなら20年くらいで家を売却する前提で買うのが良いと思います。
すなわち、ローンは35年ではなく20年以下で組み、かつ物件も20年後に容易に売却できそうな立地のものを選ぶ。
30歳でマイホームを買うなら、最初から50歳と70歳あたりで買い替えること前提にすべての計画を立てる。
いまの時代に35年ローンで家を買うのは無謀すぎますし、築35年の物件よりも築20年の物件のほうがはるかに売却しやすいので、20年でマイホームを買い替えるのがおすすめです。
こだわった奇抜な間取りだと売りにくいので標準タイプの間取りの駅近の家を買い、いつでも売却できるようにメンテナンスや修繕をきちんとしましょう。
一生同じマイホームに住む前提で家を買うことは、今の時代状況にそぐわないのではないでしょうか。
まとめ:人生100年時代の家の買い方
人生100年時代における家の買い方を考えてみました。
私の考え方は以下のように考えて買えばいいんじゃないかというものです。
- 20年毎に家を売却し買い直す前提で買う。
- 住宅ローン期間は20年以下で買う。
- 20年後に売却しやすいことを最優先に選ぶ。
- 鉄道の駅に近いことは絶対条件。駅から近い家を買うくらいなら賃貸にする。20年後には自動運転が普及しているのは間違いありませんが、鉄道は主要な交通機関として活躍し続けます。
- 価格が高くてもできるだけ都心の中心部に近い家を買う。何故なら売りやすいから。
- 地方都市や郊外の家は避ける。何故なら売りにくいから。
- 新興住宅街の家は避ける。何故なら20年後の街がどうなっているか予測しにくいから。
- 余計な設備がついているマンションは避ける。何故なら20年後に管理費が上がって売りにくくなる可能性があるから。
- マイホームのメンテナンスや修繕はきちんとし、履歴を書面で残す。何故ならメンテナンスをきちんとしていれば20年後に売りやすいから。
- マイホームに夢を持ち込まず、単なる不動産投資と割り切って買う。
人生100年時代に家を買う際には、合理的かつ客観的に高値で売却しやすいことを事前に調べた上で買いましょう。
「夢のマイホーム」等と夢や理想を持ち込むと合理的な判断の妨げになるので、夢や理想はおいておきましょう。
マイホームも不動産投資の一種でしかありません。
人生100年時代を生き抜くために、夢ではなく合理的な数字の判断根拠を元にマイホームを買うことが重要です。