ウォーレンバフェットみたいにあなたも株式投資で巨万の富を築いてみたいと思いませんか?
私はメイン資産がシンガポールリートですが、資産の一部で米国株も保有しています。
私が米国株を始めたのは2001年です。
最初に使ってしまったネット証券は無くなってしまったので今の口座に残っている一番古い2002年の保有履歴を見ると、当時は
Cisco Systems、Paychex、Nortel Networks(倒産)、Oracle、Check Point Software Technologies、Gilead Sciences
等を保有していました。
このうち、Gilead Sciencesはなんと2002年から30倍以上に株価上がってます!
Gilead Sciencesは確か当時まだ大赤字を計上していたはずですが、いまでは超巨大グローバル製薬会社に変貌しました。
私はGileadを保有し続けることができなかったので偉そうなことはいえないのですが、米国株には夢がありますよね。
でも、
という人も多いと思うので、今回は初心者が長期間保有できれば、もしかしたらアメリカンドリームを実現できそうな米国株10銘柄を紹介します。
- 対象:これから米国株投資を始める若い初心者。
- 得られること:米国の有望株にどんな銘柄があるのかのアイデア
もしかしたら聞いたことがない会社名もあると思いますが、なぜGoogleなどの知名度が高い会社ではなく、これらの会社が若い初心者におすすめなのかも書いています。
若い初心者におすすめな米国株の前提条件
今回選択した米国株ですが、以下の点はご留意ください。
- 中堅小型株が中心
- いまは赤字の会社もある
- 株価はきっと大きく乱高下する
- 事業の安定性は考慮した
少し詳しく見ていきましょう。
中堅小型株が中心
投資するのはGoogle, Microsoftでももちろんいいと思うのですが、株価が今から数十倍になるかなと思うと厳しい気がします
既に両社とも時価総額が80兆円などというよくわからない規模になってしまっているためです。
80兆円が800兆円になる確率 < 2000憶円が2兆円になる確率
と想定して中堅小型株を中心に選んでいます。
もっとも中堅小型株とはいっても、日本の小型株とは違って時価総額100憶円といった規模ではなく数千億円規模の会社がメインですよ。
数千億円規模でもアメリカだと中堅小型株の位置づけなんですよね。
いまは赤字の会社もある
当たり前ですが、今の時点でものすごく儲けている会社はみんなが買うので株価も上がってしまっています。
そういう会社に投資してもアメリカンドリームを実現するのは難しいんじゃないかと思っています。
あえて赤字の会社を狙う必要は全くなく、できれば黒字の会社に投資したほうが安心なのですが、銘柄選定の際に現時点で赤字の会社を避ける必要はないです。
あくまで投資は将来性に賭けるものなので、将来的に黒字転換し株価が大きく上がる可能性があるなら、今の時点での赤字を怖がることはありません。
ただ、黒字転換できず赤字のまま終わってしまう会社もあることには注意が必要です。
株価はきっと大きく乱高下する
断言できますが、今回紹介する銘柄の株価はきっと大きく乱高下します。
決算発表して一気に20%あがることもあるでしょうし、一ヵ月で半分になることもあるでしょう。
株価が安定している会社に投資したいのであれば、今回紹介するような会社は真っ先に選択肢から除外すべきです。
中堅小型株の宿命として、株価は安定しません。
そもそも現時点では赤字の会社もあるのですから株価なんて思惑で動いている場合もありますし、財務を改善するために新株発行をする場合もあるでしょう。
それでも中長期的には株価が大きく上がることを信じて、あくまで超余剰資金で投資する、このくらいの発想で取り組む銘柄です。
事業の安定性は考慮した
「株価はきっと大きく乱高下する」というコメントからすると逆の話に聞こえるかもしれませんが、リスキーな銘柄といっても事業の安全性は考慮しています。
どういうことかというと、以下の点を考慮しています。
- 売上が継続的に積み上がる会社
- 粗利益率が高い会社
- 費用構造が比較的固定費中心
単純な発想です。
バイオ製薬のように一発の新薬で売り上げ状況が激変するというような銘柄は、将来が見通せなさすぎるので含めていません。
若い米国株初心者におすすめな米国株リスト
若い米国株初心者向けおすすめ米国株をクラウド、SaaS銘柄を中心に選んでみました。
- Anaplan。米国のクラウド計画系ソフトウェア企業。
- CyberArk Software。イスラエルのサイバーセキュリティソフトウェア企業
- DocuSign。米国の電子署名プラットフォーム企業
- Upwork。米国のクラウドソーシングプラットフォーム企業
- Wix.com。イスラエルベースのウェブサイト開発プラットフォーム提供企業。
- Paycom Software。米国のクラウド人事情報SaaS会社。
- Okta。米国の企業向けアイデンティティソリューション会社(シングルサインオンを提供している会社)
- Square。米国の中小企業向け決済ソリューション会社
- Dropbox。米国のクラウドストレージ会社。
- Box。米国の企業向けクラウドストレージ会社。
- Alarm.com。
- Zoom Vido Communications。米国のビデオ会議ソフトウェア企業。
すごく昔の若い頃、私は「バイオで一発儲けたる!」とバイオ企業(Human Genome Sciences等)にほぼ特化して投資していた時期もあったのですが、株価が乱高下しすぎて疲れました。
また、バイオは臨床結果によっていきなり新薬開発が中断されたり、将来が予測不能でしたし、正直なところIRで使われている英語の単語が全く理解できませんでした。
日本語で説明されても全く意味の分からない医療用語ですから英語で書かれるとさらにわからなかったです。
そんなのに投資していたので完全に博打でした。
SaaS事業の会社の場合、バイオに比べ将来の予想が格段にしやすいので米国株初心者におおすすめできます。
IR資料の英語もバイオに比べるとはるかに理解しやすいものです。
最近は米国のSaaS会社のサービスを普段の仕事や生活で使うことも多くなったので、実際に使って身近な会社の銘柄を買っているということで安心感もあります。
例えば、私の場合だと、会社でOktaとBoxを使っています。
時価総額的にはSquareのUSD 94B(10兆円)が最大で、一番小さいのがUpworkのUSD 4.8B(5000憶円)です。Upworkが小さいとは言っても時価総額5000億円ですので、そんなすぐ潰れる可能性があるようなハイリスクの企業は選んでいません。
これを今投資して20-30年保有できれば大きな利益を実現できるかも知れませんよ!?
なぜこれらの銘柄が若い初心者におすすめか
本記事のテーマは、これから米国株投資を始める若い初心者向けのおすすめ銘柄です。
初心者向けだったら、誰でも知っているような
- ExxonMobil
- American Express
- Procter & Gamble
- Johnson & Johnson
- Microsoft
といった超有名銘柄のほうがわかりやすくていいのではないか、という見方もあるでしょう。
年齢が高い初心者であればその通りです。
ただ、本記事が対象としているのは年齢が若い米国株初心者です。
この場合、投資期間が20年、30年とかなりの長期間になります。
20年、30年後に大きく儲けるためには、誰でも知っているような超大型企業ではだめです。
株価が数十倍になる確率は低いですためです。
若い初心者だからこそ、ある程度リスクを取り20年、30年で爆発的な株価上昇があるかもしれない会社に投資したほうが良い、というのが本ブログの考え方です。
初心者だから周りの人と同じように有名会社に投資するのがいいんだという安直な考え方では、金持ちにはなれませんよ。
Gilead Scienceは2002年から17年で株価が30倍になりました。
これから米国株投資を始める若い初心者の皆さんは、第二のGilead Scienceを探しましょう。
私が昔取り組んだバイオ製薬と違ってSaaS会社は積み上げ型ビジネスのため事業の予測可能性高いです。
超長期の事業の展望を予測することもそんなに難しくはないですよ。
個別株最新状況
今回紹介した米国株について最新状況をお知らせします。
Anaplan
Anaplanは"Connected Planning"を標榜するクラウドベースの計画系ソフトウェアの会社です。
ファイナンス、サプライチェーン、人事、營業、マーケティング、ITといった会社のあらゆる計画系に対応できるクラウドソフトウェアなので、非常に大きな市場の広がりが期待できます。
日本法人も2016年から営業しており、日本での知名度も年々上がってきていますね。
Anaplanが2020年2月27日に発表した2020年度通期をまとめると、以下のように前年比+45%の売上成長を達成し依然として急成長を遂げているのがわかります。
2020年はさすがに売上成長が鈍化するでしょうが、中期的な成長力には疑いはありませんので、大きく下落したときは投資のチャンスかも知れませんよ。
CyberArk Software(2020年5月13日更新)
CyberArk Softwareはイスラエルセキュリティ会社です。企業の特権アクセス部分のセキュリティに特化したソリューションを提供しています。
CyberArk Softwareの2020年5月13日発表の2020年度Q1決算をまとめると、依然として非常に高い粗利益率と安定した売上成長率を維持しています。
投資した当初は「特権アクセスセキュリティ」に特化しており、高い売上成長率を維持できるのかよくわからなかったのですが、その後ずっと非常に高い売上成長率を維持しており、投資は成功でした。
見通しとしては、この成長率を維持する見込みなので、さらなる株価上昇を期待しています。
Docusign (2019年12月19日更新)
Docusignは米国ベースの電子署名プラットフォームの提供企業です。
日本だと弁護士ドットコムのクラウドサインが圧倒的なシェアを取っていますが、世界的にはDocusignがマーケットリーダーです。
Docusignが2019年12月5日に発表した2019年度第3四半期決算をまとめると以下のようになります。
売上高はYoYで39%増と相変わらず成長を続けています。
粗利益率も復活してきて良い兆候です。
利益面では大赤字になっているとはいえ、営業キャッシュフローは順調に黒字を拡大していますし、現金同等物も潤沢に持っているので資金面での不安は全くありません。
今回の決算を受けて株価が調整するようなことがあれば、参入の機会ではないでしょうか。
Upwork (2020年5月6日更新)
Upworkは米国ベースのクラウドソーシングプラットフォームの運営会社です。
日本でいうクラウドワークスやランサーズに該当する会社といえばわかりやすいかもしれません。
Upworkの2020年5月6日発表の2020年Q1決算をまとめると次のようになります。
売上高は順調に伸び、費用も増えたのですが、粗利益率が増えているため収益が改善しています。
売上高の伸びに比べて売上原価の伸びが低いですね。
営業キャッシュフローについては赤字幅が大幅に縮小してきていますし、現金同等物がUSD 63Mとその他にMarketable Securitiesがあるので資金繰りにを心配することはありません。
Wix.com(2020年5月14日更新)
Wix.comはイスラエルベースのウェブサイト開発プラットフォーム提供企業です。
ワードプレスでホームページを作る場合は、ソフトウェアをサーバーにインストールしたりいろいろ面倒ですが、Wix.comのサービスを使えばそういう面倒なインストール作業は不要でほぼドラッグアンドドロップでホームページが作れます。
Wix.comが2020年5月14日に発表した2020年Q1決算をまとめると、以下のように売上が相変わらず前年同期24%と急成長しています。
税引後利益は赤字ではあるものの営業キャッシュフローは大きく黒字です。
財務的には現金同等物(short term deposit含む)が610億円近くあり盤石です。
私がWix.comに投資したときはまだ営業キャッシュフローも赤字の会社で、財務的にも盤石ではなかったので恐る恐る投資した覚えがありますが、もはやそんな心配など微塵もありませんよ。
事業拡大については、日本オフィスを開いたので今後日本を含むAPACでの成長に期待できますよ。
人も募集しているので転職先としても面白いかもしれません。
Paycom Software(2020年2月8日更新)
Paycom Softwareはクラウドベースの人事情報システムを提供している会社です。
日本には上陸しておらず、米国で事業を行っています。
Paycom Softwareの2020年2月5日発表の2019年通気決算をまとめると以下のように極めて堅調に売り上げが伸びていました。
SaaSビジネスの特徴である極めて高い粗利益率(85%)も維持しつつ、前年比30%成長を実現していてすばらしいです。
急成長中のSaaS銘柄は利益が赤字のケースが多いのですが、Paycom Softwareは黒字かつ売上高対税引後利益率が24%と極めて高い利益を上げていて、マネジメントとビジネスモデルが非常に優秀であると考えています。
Okta
Oktaはクラウドベースのシングルサインオンソリューションの提供会社です。
会社などでは現在様々なクラウドベースのシステムを使っていますが、個々のクラウドシステムにログインするためにいちいちIDとパスワードを入力するのが非常に面倒です。
シングルサインオンによって、一つの共通のIDとパスワードで様々なクラウドシステムにログインできるシステムです。
Oktaが2019年5月30日に発表した2019年第1四半期決算をまとめると売上高が引き続きに伸びています。
まだ利益は赤字ですが、営業キャッシュフローは2018年に年間で黒字転換しましたあとに更に拡大しています。
営業マーケ費用に投資しているので利益は赤字ですが、営業キャッシュフローが黒字のため財務的な懸念は全くありません。
売上高が前年比50%伸びているのも素晴らしいです。
Square
Squareは中小企業向けの決済プラットフォームを提供している会社です。中小企業がクレジットカードの支払いを簡易に低コストで導入できるサービスです。
Squareが2019年2月27日に発表した2018年通期決算をまとめると売上高が約50%増と急激に伸びています。
興味深いことにSquareはビットコインの販売もしているのですが、ビットコインの販売が全体の売り上げに占める割合は5%ですし、利益面でも全く貢献していません(売上高USD 166M に対し、コストがUSD 165M)。
ビットコイン関連というのは気にせず、本業の売り上げが激増していることに注目しましょう。
利益自体は赤字が続いていますが、営業キャッシュフローは大幅な黒字なのであまり表面上の赤字を気にすることもありません。
Dropbox
Dropboxはクラウドストレージで有名な会社ですが、最近ではHelloSignという電子署名のプラットフォームを買収したりなど、クラウドストレージを主軸としてワークフローに関するソリューションにも事業領域を広げています。
Dropboxが2009年11月7日に発表した2019年第3四半期決算をまとめると以下のようになります。
売上成長率はYoY 19%成長と引き続き高成長を維持しています。
損益は赤字ですが、営業キャッシュフローは黒字ですし、現金同等物だけでもUSD 1Bあります。
2019年に株価が急落しているので、2020年に向けて狙い目ではないかと考えています。
Box
Boxは主に企業向けのクラウドストレージサービスの提供会社です。
Boxが2019年2月27日に発表した2018年通期決算をまとめると以下のようになります。
ここで紹介している他のクラウド会社に比べると、売上高の伸び率が年率で20%と低く、売上高に対する赤字幅が大きいのが気になります。
現金同等物はUSD 217Mと少し心もとないですが、営業キャッシュフローは既に黒字転換しているので資金面での懸念はありません。
新興のクラウド企業なのでもう少し高い売上高の伸び率を求めたいところです。
Alarm.com
Alarm.comは米国のスマートホーム関連メーカーです。
主にスマートセキュリティというITとクラウドを使った自宅とオフィス向けのセキュリティソリューションを提供しています。
メーカーですがクラウド事業が非常に大きい会社なので、クラウド銘柄といっていいでしょう。
考えてみると、これだけIT化、クラウド化が進んだ現在でも、家の鍵がIT化している人って多くはないと思います。
私も含めて普通の物理的な鍵で家のドアをロックしていますよね。
これから自宅とオフィスのIT化がどんどん進んでいく中で、Alarm.comはその本命といえる銘柄でしょう。
住宅市場は巨大市場ですので、その中で少しのシェアを取っただけでも巨額の収益が見込めるのではないかと私は考えています。
Alarm.comが2019年2月28日に発表した2018年通期決算をまとめると以下のようになります。
売上が前年比で24%ぞうと順調に伸びています。
営業キャッシュフローも問題なく黒字ですし、現金も150億円近くあるので財務的に問題ありません。
売上構成比としては、
- クラウド:69%
- ハードウェア:31%
とクラウドの比率が圧倒的に多くいです。
粗利益率では、
- クラウド:84%
- ハードウェア:22%
とクラウドの利益率のほうが圧倒的に大きいです。
クラウドの売上比率が大きく、傾向としてこれからもどんどんクラウドの売上比率が上がっていきますので、粗利益率はどんどん改善されていくと思います。
スマートホーム関連銘柄というと日本ではあまりありませんが、米国の住宅市場は巨大なのでビジネスチャンスは大きいのではないでしょうか。
Zoom Video Communications
Zoomはビデオ会議ソフトウェアをサブスクベースで提供している企業です。
通信環境が良くない場合でも高品質のビデオ会議ができると評判です。
私もZoomで会議をすることがありますが、音声などが非常にスムーズです。
働き方改革が進み、リモートで仕事をする人はこれからどんどん増えていくはずです。
また、従来は出張して対面で話していたような場合でも、ビデオ会議だけで終わらすことも非常に多くなりました。
Zoomはまだ売上高の殆どを米国から挙げていますが、海外での売上が急激に増えてきています。
この成長基調が続けば、売上高は更に加速度的に増える可能性があり、株価的にもとても期待できます。
Zoomは売上高が急成長している中で黒字を計上できている珍しいサブスク企業です。
黒字を着実に計上できているサブスク企業は、他にはPaycom Softwareくらいしかありませんので、収益面でもとても評価できます。
Zoomが2019年12月5日発表した2020年度第3四半期の決算をまとめると以下のようになります。
9ヶ月間の売上は前年同期比93%増とほぼ倍増し、粗利益率も81%と非常に高い利益率を維持しつつ、黒字であり、キャッシュが900億円近くあるというとんでもない決算でした。
株式市場からの評価も高く時価総額はUSD 19Bと非常に大きな時価総額になっていますが、今後の成長可能性を考えれば私はまだまだ安いと考えています。
まとめ
今回は米国株をこれから始める若い初心者の方々におすすめな米国株を選んでみました。
最近はクラウドビジネスが盛んなので、ここに挙げた銘柄の名前を聞いたことがある人もいるかもしれません。
長期保有に耐えうる銘柄リストだと思っていますので、ぜひあなたの米国株の銘柄選定の参考にしてみてください。
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