三井住友銀行で中長期の資産形成目的で投資をするならどの投資信託が良いと思いますか?
メガバンクの一角である三井住友銀行も投資信託のラインナップを強化していますが、正直玉石混交です。
ただ、三井住友銀行では比較的良い投資信託をつみたてNISAで購入することができるので、三井住友銀行で投資をするという選択肢はアリです。
今回は私が考える三井住友銀行でのおすすめ投資信託を紹介します。
- 対象:三井住友銀行でこれから資産形成をしようとしている投資初心者
- 得られること:三井住友銀行で取り扱っている投資信託の中から中長期の資産形成に向く銘柄と選び方がわかります。
中長期の資産形成での投資信託を選ぶ4つの基準
中長期の資産形成目的で投資信託を選ぶときの基準は、
- つみたてNISA対応
- 海外株式(できれば米国株、なければグローバルか先進国株式)に投資する株式インデックスファンドであること
- 運用コストが超低コストであること
- 購入手数料が無料であること
の4つです。
過去の歴史を見る限り、中長期では株式投資の運用パフォーマンスは債券を上回るので株式投資をすべきです。
また、運用コストが高いとパフォーマンスに影響するので運用コスト(信託報酬)は低ければ低いほどいいです。
購入手数料無料の良い投資信託がいくらでもある中で購入手数料がかかる投資信託を買う理由は全くありませんので、購入手数料無料であるものを選びましょう。
そして、つみたてNISAは長期間非課税で運用できるとてもお得な制度ですので、資産形成のためには活用しない手はありません。
税金かからないって非常にメリットが高いですよ。
中長期で投資してはダメな投資信託の例
運用コストが高い、株式以外に投資している、または購入手数料がかかる投資信託はまず選択肢から外しましょう。
投資対象に関してのよくある投資の説明で「株式、債券、不動産(リート)に分散投資するとリスクヘッジができて安定運用できる」というものがあります。
これは間違ってはいないのですが、資産金額がある程度多くなり安定性を重視し始めてから考えれば良いことです。
ざっくりいうと、金融資産が1億円より少ないレベルなら分散投資なんて考える必要はないです。
資産5,000万円越えてきたら多少分散投資は考えても良いかもしれない程度のレベルですから、これから資産形成をしたい!というあなたが分散投資して安定運用をするんだなどと考えるのは時間の無駄です。
それよりも資産を増やしたいなら海外株式インデックス投資一択です。
個人的な偏見も入っていることを承知いうと、以下のような投資は私ならやりません。
- SMBC ロボアドバイザー:信託報酬1%と高すぎですし、複雑な分散投資しても運用パフォーマンスが上がるわけではないので意味ない
- 米ドル建て外国投信:現金プレゼントキャンペーンをやっていますが、その原資は信託報酬です。現金を配って販促するくらいなら、その分信託報酬を下げるべきです。米ドル建て外国投信だから外国株式インデックスファンドに運用パフォーマンスが上回る合理的な理由はないので意味ないです。
- 人気テーマファンド:グローバル・フィンテック株式ファンド、フューチャー・バイオテックなどのテーマ型投資信託も、人気テーマに投資することと中長期で儲けられることに合理的な関係性が見いだせません。また、確実に運用コストが高いのでやめておきましょう。
三井住友銀行のおすすめ投資信託と選定理由
三井住友銀行で中長期の資産形成を目的とするなら三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドがおすすめです。
何故なら三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドは、
- 三井住友銀行でつみたてNISAを使って投資ができる
- 日本を除く全世界の株式に投資できる
- 運用コスト(信託報酬)が年率0.275%(税込)と安い
- 購入手数料が無料
というメリットがあるためです。
純資産総額も228億円以上あるのである程度規模もあり、すぐに運用が止められてしまうリスクもないでしょう。
なお、三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドは自動積立:つみたてNISAでしか買えないことには注意してください。
つみたてNISAの枠外でスポットで投資しようと思ってもできません。
補足:三井住友銀行以外も選択肢に入れるならもっと良い投資信託もある
今回は三井住友銀行縛りでおすすめ投資信託を紹介しましたが、他の金融機関に目を向ければもっと良い投資信託もあります。
例えば、SBI証券で取り扱いのあるSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドは、米国株式インデックスに投資し、つみたてNISA対応で、信託報酬が年0.0938%程度と非常に低コストです。
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドもコストが低い部類ですが、SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの運用コストは更に年1.7%以上低いです。
仮に1,000万円を10年運用した場合の信託報酬合計は、
- 三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド:275,000円
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド:93,800円
と10年で181,200円ものコスト差があります。
三井住友銀行での投資も悪くはないのですが、SBI証券でSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドに投資すればより低コストでより成長可能性の高い米国市場に投資できます。
また、SBI証券ではつみたてNISAや自動積立だけでしか投資できないという縛りもなく、スポットで投資できますし、Tポイントを使ってSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドに投資することもできます。
投資の自由度という点では、三井住友銀行よりSBI証券のほうが圧倒的によいです。
まとめ
三井住友銀行で取り扱っている投資信託は約203本あります(2020年1月現在)。
200本を超える投資信託の中から良い銘柄を選ぶのが難しい!と思うかもしれませんが、選ぶのは簡単です。
買付手数料無料で、つみたてNISAにも対応する海外株式インデックスに投資する投資信託の中から、運用コストが一番安い銘柄を選べばいいだけです。
三井住友銀行で投資をするなら三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドを選んでおけば間違いはありません。
ただ、三井住友銀行以外での投資も選択肢に入れられるなら、SBI証券でSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドに投資するほうがよりよい選択です。
何事もとりあえずやってみる、始めてみることが重要です。
千里の道も一歩からといいますが、お金持ちへの道も毎月3.3万円のつみたてNISAの積立を開始することから始まります。
投資信託に投資し始めることは小さな一歩ですが、20年、30年続けていけば大きな成果になる可能性があるので、とりあえず始めてみましょう。