あなたはボーナスをもらったらどう運用しますか?
円定期預金、米ドル外貨預金、日本株式や米国株に投資等いろいろな運用方法があります。
ただ、合理的に考えれば、ボーナスのような一時金のおすすめの運用方法って一つしかないんじゃないかなと思います。
今回は2023年夏のボーナスに向けたおすすめの運用方法を紹介します。
- 対象:ボーナスの運用方法で迷っている投資家
- 得られること:ミドルリスク・ミドルリターンのボーナス運用法が分かります。
ボーナスで株式投資をする問題点
ボーナスを貰ったら株式投資に回す投資家もいるでしょう。
ボーナスで優良株に投資し中長期的に大きなキャピタルゲインを狙うというのは悪い方法ではありません。
例えば、2018年の冬のボーナス100万円でThe Trade Deskの株を買っていた場合、半年で二倍以上になっています。
株式投資は大きな利益が狙える点で優れた方法です。
ただ、ボーナスを貰ってそのまま株式投資をするには問題点があります。
それは、ボーナスを貰ったタイミングが狙っている銘柄を買う最適なタイミングだとは限らないということです。
ボーナスはだいたいみなさん6月、12月にもらいますが、このときに優良株の株価が割安になっている保証はありません。
ボーナスを貰うタイミングと優良株が割安になっているタイミングには全く関係性がありません。
つまり、ボーナスを貰うタイミングで株式投資をする合理的な理由はないのです。
将来株が上がるかなんてわからないので、どのタイミングで株を買ったら勝てるかなんて誰にもわかりません。
絶対この株は割安だ!!と思って買った株が半値以下になることは頻繁にありますからね。
ボーナスを定期預金する問題点
ボーナスで株式投資をする時には、投資タイミングを間違う可能性があることを指摘しました。
じゃあ、株式投資のようなリスクを取らずに定期預金したら良いんじゃないか、と考えるかもしれません。
ただ、定期預金には大きな問題点があります。
それは、定期預金の利回りが低すぎて運用には全く向かないということです。
住信SBIネット証券で定期預金の金利を調べてみると
- 円定期:100万円以上1年間預けた場合の金利 0.02%
- 米ドル定期:1万通貨以上1年間預けた場合の金利 2%
と思うかもしれませんが、米ドル・円の為替が2%以上動くことはよくあるので、米ドル定期預金の金利2%というのは為替がちょっと動いただけで吹き飛ぶレベルの金利です。
こんな低金利ではまともな運用はできません。
ボーナスを定期預金で運用した場合の問題点は、絶望的に増えないということです。
お金が増えないということは、将来の資金需要を満たせない可能性があるという点でリスクがあります。
ボーナスを運用するのであれば、ある程度安定したリターンが期待できるものに投資すべきです。
ボーナスはSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの毎月積立投資で運用しよう
ボーナスで株式投資をすると投資タイミングを間違うリスクがある、ボーナスを定期預金すると全くお金が増えないので将来必要なお金が準備できないリスクが有る、ということを紹介しました。
と悩まれるでしょう。
もちろん、個別株の銘柄選定や投資タイミングに自信があるのであれば、勇気を持って個別株に投資するのが一番リターンは高いと思います。
実際、The Trade Deskに投資して半年で二倍になったなどという例もあります。
ただ、私も含めた多くの人は個別銘柄選定や最適な投資タイミングはわからないと思います。
資産1億円以上投資で築いた私も個別株ではミスしまくりですしね。
私も個別株でメチャクチャに儲けたことはありますが、あれば運です。
再現性はありません。
でも、諦めることはありません。
普通の人には普通の人に適した投資方法があります。
それは、
という方法です。
ボーナスを使って一気に株や投資信託を買ってしまうと投資タイミングを間違うリスクがあるので、毎月定額積立投資することでタイミングを分散させます。
また、投資対象を米国株式とすることで中長期的な値上がりを期待します。
従来はこの場合楽天・全米株式インデックス・ファンドを使うのが鉄板でしたしそれでもいいのですが、いまからボーナスの運用を考えるのであればより運用コストの低いSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドも有力な選択肢ですよ。
毎月の給与から積立投資をする余裕がない人でも、ボーナスを使って毎月の積立投資をすればよいのです。
すでに毎月の積立投資をしている人は、ボーナスを使って毎月の投資額を増やしてみましょう。
このように米国株式に投資する超低コストのインデックスファンドに投資することで、
- 投資タイミングについて悩む必要がなく高値づかみを避けられる
- 定期預金のように全く増えないというリスクはなく、ある程度安定したリターンが期待できる
というメリットがあります。
デメリットがあるとすると株式投資のように半年で二倍になるといった爆発的な値上がりは期待できないくらいです。
まとめ
ボーナスのおすすめ運用方法について考えてみました。
- 大きなリスクを取れない(取りたくない)
- 株式投資でどの銘柄が良いかわからない
- いつ株を買ったら良いかわからない
- でも、定期預金の金利は低すぎる
といった不安・不満がある投資家には、ボーナスを使って超低コストの米国株式インデックスファンドを積立投資するのがおすすめです。
米国株式インデックスファンドの積立投資をしたらから確実に利益が出るということはなく、運用の途中には含み損状態になることもあるでしょう。
ただ、このやり方を続けていれば中長期的な資産の安定した上昇を実現することを期待して良いんじゃないかなと私は思って実践しています。
ボーナスを使って一気に一度に投資するのはリスクが大きすぎるんじゃないかなと感じているので、ボーナスを毎月の積立投資に回すのは悪くない方法だと思います。
ボーナスを貰うまでにはまだ少し時間があるので、ネット証券口座の開設をしたり、楽天・全米株式インデックス・ファンド、SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)といった米国株インデックスファンドのどの銘柄がよいのかを研究したりしながら、積立投資開始に向けた準備をしていきましょう。